社会・政治

ニトリのアスベスト含有珪藻土製品の危険性は?回収依頼方法は?

ニトリ珪藻土バスマット

近年流行していた、珪藻土グッズ

しかし、2020年12月22日、ニトリの珪藻土商品から基準値以上のアスベストが含まれているということで、政府から回収命令が出されました。

家具大手のニトリホールディングスは12月22日、珪藻土製のコースターなど9製品にアスベスト(石綿)が含まれていたとして、該当する240万個を回収すると発表した。これまでに明らかになった禁止されているアスベスト製品を販売した事例として最多事案となる。

出典:アジアプレス・インターナショナル(2020年12月23日)

そこそも何の商品が回収対象なのか、実際にアスベスト含有の珪藻土を使うとどうなるのかについて調査しました。

ニトリのアスベスト含有の珪藻土商品は?

回収対象商品の調査状況

珪藻土事件勃発のニトリ出典:ニトリ公式HP

ニトリによると、2020年12月22日時点での調査状況は以下の通り。

2020年12月22日のニトリ発表
  • 石綿含有の可能性があることが判明した商品は9製品…販売中止
  • 石綿含有かの調査中の商品は29製品…販売中止
  • 石綿含有はなく安全が確認された商品は100製品…販売継続または販売終了(完売)

ニトリの全珪藻土商品138種類のうち、72%の製品で安全が確認されており、9製品が回収対象、29製品が調査中で販売中止ということですね。

回収対象確定の商品名

ニトリ珪藻土バスマット出典:ニトリ公式HP

2020年12月18日の事件発覚時、ニトリはコースター1製品しか回収対象としていませんでした。

しかし、12月22日には新たに8製品の回収を発表。

2020年12月23日現在、回収対象は全9製品となっています。

ニトリの珪藻土商品の回収発表状況

2020年12月18日 コースター1製品
2020年12月22日 バスマットやコースターなど9製品、240万個超

アスベスト含有可能性出典:ニトリ公式HP

12月22日の発表は、新たに見つかった8製品を含め、2016年12月4日から2020年12月16日まで販売されていた計9製品にアスベストの1つクリソタイル(白石綿)が基準の重量比0.1%を超えて含まれていることが判明したというもの。対象製品は計241万3591個に上る。

出典:アジアプレス・インターナショナル(2020年12月23日)

その他全製品の画像・リストは、ニトリ公式HPで確認できます。

 

今回のアスベスト含有珪藻土商品ですが、特に売れていたのは以下3つです。

相当数利用者がいるため、対象商品を持っている方は早めの対処が必要ですね。

特に売れていた珪藻土商品(回収対象)
  1. 「カイテキサラサラ バスマット 40×55」102万4273個
  2. 「カイテキサラサラ バスマット1 29×39 IV」70万3435個
  3. 「サラサラ コースター RO」34万6523個

対象商品を持っていた場合の対処法は?

袋に2重に包む

袋

商品はごみ等で廃棄せずに、ビニール袋に 2 重に入れ、テープ等で封をした上で保管をお願いいたします。

出典:ニトリ公式HP

廃棄した場合、ごみ収集車やごみ集積地で被害が拡大する恐れがあります。

そのため勝手に廃棄してはいけないのですね。

ニトリに回収依頼

ニトリでは、今回アスベストが含まれていた該当製品については自主回収し、交換または返金する方針を発表しています。

ニトリ広報部によると「遅くとも2021年1月中旬まで」に同社ホームページで手続きを公表するとのこと。

つまり、少なくとも2021年1月中旬までは返金・交換のために自分で持っていなければいけないということですね。

弊社より改めて回収方法について、順次ご案内をさせていただきます。お客様にはお手数をおかけいたしますが、該当商品がお手元にある場合はビニール袋に 2 重に入れ、テープ等で封をした上で、ごみ等で廃棄せずに保管をお願いいたします。後日、該当商品を回収の上、ご交換またはご返金いたします。

出典:ニトリ公式HP

そのため、2020年12月23日現在では、まだ回収方法も明らかになっていない状況です。

ニトリ珪藻土商品の危険性は?

危ないのは商品を削ったり割った場合

ニトリ公式サイトでは、アスベスト(石綿)の危険性があるのは、商品を削ったり破損した場合だそう。

通常使用をしている限りは石綿(アスベスト)が飛散する恐れはなく、健康上の問題を生じさせる恐れはございません。しかしながら、商品を削ったり割ったりした場合、また、破損した際には石綿(アスベスト)が飛散する恐れがございますので、ご注意ください。

出典:ニトリ公式

しかし、吸水率が落ちてきたらサンドペーパーで削ってお手入れするように推奨していたのはニトリ側。

そのため、珪藻土商品を削っている人も多いと思います。

 

一般的なアスベストの危険性は?

アスベストが原因の健康被害・病気

アスベストは吸い込むと肺がんや悪性中皮腫といった病気になる可能性がある物質です。

石綿(アスベスト)の繊維は、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があることが知られています(WHO報告)。 石綿による健康被害は、石綿を扱ってから長い年月を経て出てきます。例えば、中皮腫は平均35年前後という長い潜伏期間の後発病することが多いとされてい ます。仕事を通して石綿を扱っている方、あるいは扱っていた方は、その作業方法にもよりますが、石綿を扱う機会が多いことになりますので、定期的に健康診 断を受けることをお勧めします。

出典:厚生労働省

 

アスベストは非常に危険性の高い物質で、小さいため呼吸器官を通って容易に肺へと侵入します。
体内に蓄積すると呼吸困難などの障害を引き起こし、最悪死に至るケースもあるのです。
アスベストが原因で死亡した事例も決して少なくはなく、訴訟が起こり社会問題にもなりました。

出典:大光株式会社

厚生労働省がアスベスト(石綿)の注意喚起とともに、過去に労災認定した事例を開示していますが、事例を見ていくとほとんどが建物の解体作業や建築現場の作業によるもの。

一気に大量に吸い込んだり、長期間にわたって少しずつ吸い込んだりしなければ、病気になる可能性は少ないと言われています。

形状により危険度が変化

 

大光株式会社という建設業者の情報によると、直接吹き付けられたアスベストは危険度が高いものの、アスベストが原料として含まれている材料は危険性は低めとのこと。

アスベストの危険性は使用されている場所によって変わります。
特に断熱目的やむき出しの鉄骨に直接吹き付けられたものは、非常に危険性が高くなっています。
発じんの危険があるため、速やかに除去などの対策を講じなければいけないでしょう。
昔はアスベストは断熱用として使われていたことが多く、天井に直接吹き付けられたりしました。
そのため、古い建物ほど危険性が高く、作業の際には防護服や手袋などの装備も必須になっています。
飛散する可能性も残されているため、呼吸器系へ障害を起こす危険も高くなっています。
そしてボイラー室やタービンなどの断熱材として使用されていることもあります。
この場合は直接天井へ吹き付けられたアスベストより危険性は低いですが、それでも飛散するおそれは残されています。
配管の断熱材に使用されているケースが多いですが、特に劣化によってむき出しになったアスベストは危険です。
公共施設や住宅では、天井板の材料がアスベストを含んでいることもあります。
飛散するのでは、と感じてしまうかもしれませんが、危険性や発じんのおそれは低めです。

出典:大光株式会社

 

アスベストは、その繊維が空気中に浮遊した状態にあると危険であるといわれています。

すなわち、露出して吹きつけアスベストが使用されている場合、劣化等によりその繊維が飛散するおそれがありますが、板状に固めたスレートボードや天井裏・壁の内部にある吹付けアスベストからは、通常の使用状態では室内に繊維が飛散する可能性は低いと考えられます。

出典:厚生労働省