夫婦共働き、核家族化が一層進む中で、注目を集めているのが「産後ケア施設」。
出産場所近くに身寄りのないママにとって、とっても心強い施設です。
なんでも、日本ではあまり数がないものの、海外では一般的になっている国もあるとか。
最近では芸人のキンタロー。さんも第1子出産の際に産後ケア施設を利用したと言うことで、話題にもなりました。
キンタロー。さんの出産についての記事はこちら

これ読んで初めて知ったんだけど、産後ケア施設というものがあるようだ
頼る人が少ない人にはこういうのもあるよ
キンタロー。産後ケア施設を紹介で反響https://t.co/SGvsqEJ9sy
— りゅー@イクメン日本代表🌞社会を変えたい人 (@_ryu_hi) February 6, 2020
今回は、そんな出産後のママにとって心強い産後ケア施設についてまとめていきます。
クリックできる《もくじ》
産後ケア施設とは?

出産後のママのケアをする施設
産後ケア施設は、産後ケアセンターなどとも呼ばれ、ママと赤ちゃんが安心して一緒にゆっくり過ごせる宿泊型ケア施設のことです。
ママは長い陣痛で苦しんだ後、休む間もなく育児に突入するわけですが、その過酷な睡眠不足や慣れない赤ちゃんのお世話でくたくたになり、産後うつに発展するケースもあります。
そんなときに、ママの心身をサポートしてくれる頼もしい存在が産後ケア施設なのです。
産前から産後へと変わる女性のこころと体、そして環境の変化も女性には大きな負荷がかかります。 そんな人生の節目にある女性に寄り添い、各専門的な知識と経験で支え、包括的にサポートするのが産後ケアリストです。
出典:日本産後ケア協会
民間だけでなく自治体運営の施設も
少子化が叫ばれて久しい日本。
核家族化や夫婦共働き化が進み、ママや夫婦だけで育児を全て行うことがより難しく、孤独になりがちなところをサポートすべく、自治体でも取り入れる動きが出てきています。
特に関東近郊などでは、母子手帳を受け取ったりする際に助成金の説明を受けた方もいらっしゃるかもしれません。
役所から産後ケア施設の利用承認書が届いた!間に合った!
これで1泊3万円くらいする絶対手の届かない産後ケア施設をなんとか払える自己負担額で利用できる…— ka_y (@ka_ytw) February 21, 2020
世界では一般的になりつつある?
韓国や中国では、出産後の女性が心身を休める施設である「産後院」が普及しています。芸能人の小雪さんも、第2子出産の際には韓国のセレブ産後ケア施設で出産したことが話題にもなりましたね。
出産をした女性が自力で頑張るか親に頼るかの2択しかない社会ってヤバいよねって思ってて、産後ケア施設とか作りたいなと常々思ってる👼🏻👼🏻 台湾や韓国にはかなりあるらしいけど、日本には本当に数えるほどしかない、、、
— 龍崎翔子 / HOTEL SHE, (@shokoryuzaki) July 17, 2019
産後ケア施設を利用するメリットは?

身体的ケアをしてもらえる
産後ケア施設では、看護師や助産師、臨床心理士や産後ケアリストなどの専門職の方々により、産後ママと赤ちゃんの24時間体制でのケアが行われます。
また、産後ケア施設では夜間の頻回授乳も助産師さんにおまかせすることもできます。
生後間もない赤ちゃんは、1~3時間おきにミルク欲しさに泣きます。出産で疲れ切ったママにとって、この夜間頻回授乳は本当に辛いものです。
生後間もない期間だけ助産師さんに手伝ってもらうだけで、身体の回復が早まるとともに、気持ちにも元気が出てこれからの育児に対して前向きにもなれそうですよね。
精神的ケアもしてもらえる
生まれたばかりの赤ちゃんは思い通りにいかないことばかりで、自分より助産師さんになついたり、母乳を飲んでくれなかったり。ママとしての自信を打ち砕かれることもしばしばあります。
はたまた、他の赤ちゃんと違うところがあると、心なく母親が責められたりなど、産後のママは何かと精神的に辛い状況におかれることも。精神的に追い詰められると、かわいいはずのわが子もかわいいと感じられなくなるママも多いと聞きます。
そんなときに、ちょっと一息つける産後ケア施設があるだけで、精神的にも余裕が出来ます。
少しの余裕があるだけで、赤ちゃんを一層かわいいと思えたり、もうちょっと頑張ろう!と元気が出てきたり。違う角度からの見方も出来るなど、ママにとっては産後の癒しの場所にもなります。
産後の死因の一番は自殺です。
産後ケアのの充実が急務。子供を個人のものではなく、社会の宝として育てられるように。
高い産後ケア施設の宿泊ではなく、誰でも使える安い産後ケア、
週に2、3回食事をまとめて作ってもらう。— 藤沢女性のクリニックもんま (@fLc53w4YIxLhWtc) November 13, 2019
産後ケア施設のサービスは?

産後ケア施設によりサービス内容は異なりますが、一般的なものを列挙してご紹介していきます。
宿泊サービス
ママと赤ちゃんだけ、パパも一緒、兄弟も一緒など、宿泊プランを選んで家族みんなで宿泊することもできます。
自宅訪問サービス
宿泊ではなく、自宅に訪問して食事を用意してもらったり、家事を手伝ってもらったりなどのサービスもあります。
1日3食の食事
美味しいご飯は元気の源!
栄養満点&ボリューム満点の食事が用意されます。自分で作らずに済むのが嬉しいですよね。
育児方法のレクチャー
授乳や沐浴など、初めてだとやり方も全くわからないもの。
助産師や産後ケアリストと一緒に、実際に赤ちゃんのお世話をしてみることにより、スムーズなやり方を学ぶとともにコツなど効率的な手順も知ることが出来ます。
母体の回復を促すケア
骨盤ケア、ヨガ、アロママッサージなど、産後の疲れたママのココロと身体を癒すサービスが色々あります。
カウンセリング
育児に関するカウンセリングのサービスもあり、育児が本格化する前に、人には相談しにくいこともプロにまとめて相談できます。
産後ケア施設の費用は?

費用は施設により様々
その施設のサービス充実度により、費用は様々だそうです。
だいたい1泊3万円前後のところが多い気がしますが、まだ全国的に施設数も少ないため、気になる産後ケア施設のHPを確認するのが確実です。
全国の産後ケア施設一覧。
1泊2~5万あたりが相場かな…
単なるホテルではないからそのお値段になるのはよく分かるし、そうあるべきだと思うけど、払える人はごく一握りだよなぁ。
補助金、充実してほしい。https://t.co/2tJPmRdNKC
— みかこ (@midwife_kaasan) July 18, 2019
Mammy camp(マミーキャンプ)(千葉県船橋市)
高級感ある部屋、エステなどの贅沢なサービスが特徴の産後ケア施設がこちら。
費用は他の子供・兄弟と一緒に宿泊する場合、1泊2日で1人当たり6000円。
とよくら産後ケアハウス(赤坂)
高級感がありながら、どこかノスタルジックな雰囲気がある施設。
1泊2日で66,000円!さすが赤坂です。笑
自治体の事業はお手頃価格

自治体が行っている産後ケア事業はお手頃価格で利用できるものもあり、上記画像は横浜市の産後ケア事業の価格ですが、1泊2日で3食付きで6000円と、かなりリーズナブル。
産後ケア施設を利用した人の感想は?

産後ケア施設
ベビーフード
ベビーカー特に産後ケア施設にはメンタルを助けてもらいました😢
市の助成があるところも多いので、もしあれば是非ともおすすめしてあげてほしいです。— うみ@1y9mめー (@umitomei) September 16, 2019
ここの産後ケア施設落ち着く…
3時間置きにきっちり授乳タイムがあるのは最初戸惑ったけど、8時間授乳しっぱなしは今後の生活にもかなり影響出るから早めに在宅勤務で社会復帰するにはちょうどいいのかもと思う。
ゆっくりシャワー浴びてハーブティー飲んで心も落ち着く…— kiki@39w→0m (@g_dsuf) February 24, 2020
ネットで色々検索してみましたが、まだまだ実際に利用した人は少なそうな印象です。ただ、実際に利用したという方は、概ね大満足のようです。
「産後ケア施設」とは?費用や助成はどのくらい?気になる評判も調査」まとめ

いかがでしたか?
産後うつや自殺も多かったりする中で、ママの心強いサポーターである産後ケア施設。
かなりお高い施設も多数ありますが、自治体の補助金などを使えればオトクに利用することも可能かもしれません。
これから出産をお考えの方は、ぜひ利用を検討してみてください!